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2024.05.10

【コラム】物件が狭いことによる動線確保の重要性

~狭い空間での飲食店運営の工夫~

都心の狭い物件でも魅力的な飲食店を開業することは充分に可能です。

特に一角に位置する、20坪以下の小さなスペースでは、動線の効率化が店舗運営の成功に直結します。

今回は、限られたスペースでのオペレーションをスムーズに行うための工夫をご紹介します。

【動線の最適化】

狭い物件では、キッチンとホールの動線を可能な限りシンプルに保つことが重要です。設計段階で、スタッフがぶつからずに動けるよう、具体的な業務フローを想定して動線を計画することが重要です。例えば、カウンター席をメインにする設計は、店員と客の距離を近づけ、限られた空間を有効に使う方法です。また、キッチン内では、必須の機能をコンパクトにまとめ、各スタッフの動きが交錯しないように区分けを工夫します。

【特定の料理スタイルの適応】

フレンチレストランの場合、前菜、メイン、デザートといった各セクションを分けて設計することで、各スタッフが独立して動けるようにします。一方で、火を使うプロセスは安全規制も考慮に入れた配置が求められます。背中をお客さんに見せたくない場合は、オープンキッチンではなく、セミオープン型で厨房を部分的にシールドするデザインが効果的です。

【装飾と空間の活用】

狭い空間だからこそ、内装や照明にこだわることが、店舗の雰囲気を左右します。敷地が狭い場合、ここが重要な点です。弊社では、明るく開放的な感じを出すために天井を高くしたり、壁を2つの領域に分けて視覚的に空間を広く見せる工夫など、その土地やイメージに合わせた方法をご提案しております。また、収納スペースも賢く設計することで、必要な物品をスッキリと整理し、作業効率を上げることができます。

【顧客体験の向上】

最終的には、顧客が快適に過ごせる空間作りが重要です。狭い空間であっても、座席の配置や動線を考慮することで、お客様に圧迫感を感じさせず、ゆったりとした時間を提供することが可能です。例えば、弊社では空間づくりの一環として、その中で、オーナー様がお客様にどんな時間を過ごして頂きたいかをヒアリングしたうえで、什器のご提案を数パターンさせていただいております。こちらもありがたくご好評いただいており、空間をトータル的にご支援できる点が強みだと考えております。

狭い飲食店空間での成功は、創意工夫と丁寧な計画によって十分に実現可能です。限られたスペースにおいても、顧客とスタッフ双方にとって使いやすく、快適な環境を提供することが、ビジネスの成長に繋がります。

職人の技と心を込めた空間で、皆様の理想の店舗を現実のものとしましょう。